ピアノレッスン

皆さん、こんにちは。映画の時間です。今回はジェーン・カンピオン女流監督の作品映画アカデミー賞受賞、ピアノレッスン です。

口のきけないピアノの得意な子持ちの女性エイダはスコットランドから娘、フローラをつれ ピアノと共に、結婚のために、ニュージーランドに嫁いだ。

エイダは夫になるスチュアートにピアノを運んでほしいと筆談でお願いをしたが、重いという理由で断られる。あるひ、エイダは原住民と交流があるベインズという男にピアノがある砂浜に連れっててもらい、ピアノを弾く。ベインズはエイダが弾くピアノが気に入り、夫のスチュワートにエイダにピアノのレッスンをしてもらいたいとお願いをする。エイダは断るが、スチュワート押しが強いのでいやいや承諾することになる。

それから、エイダとベインズ二人のピアノレッスンが始まるが、ベインズは彼女のピアノを習わず、彼女の音楽を聴いているだけ。ベインズは取引を始める。白い鍵盤の数だけレッスンに来てほしい。1回くれば、ひとつずつ鍵盤がエイダのものになるというのである。 ピアノを取り戻したいエイダはその取引を受け入れることになる。ベインズは白鍵で数えようといいます。エイダは白鍵の半分の数しかない黒鍵の数で数えることを主張。ベインズは折れ、黒鍵の数で数えることになった。

翌日、ベインズがピアノのペダルを踏むエイダの足元に潜り込んでくる。

そして、エイダに上着を脱いでくれたら2つの鍵盤を君にあげようと言ってくる。エイダは取引に応じて、上着を脱ぎ、ベインズはエイダの腕に触れるのだった。

次のレッスンの日には5つの鍵盤をあげるから、隣に横になってくれとベインズに要求され、エイダはそれに応じた。その次のピアノ・レッスンの日、ベインズの元気がない様子。エイダはいつものように曲を弾きはじめますが、ベインズの様子が気になって仕方がない。

ベインズがいつの間にかいなくなってしまったことに気がついたエイダはカーテンの裏をそっと覗きこみました。すると、そこには全裸のベインズが立っていて、10の鍵盤をあげるからエイダも服を脱ぐように求めてきたのだった。

一方、エイダはピアノ・レッスンの間、娘をベインズの家には入れないようにしていた。娘が来ても、外で遊ばせ、決して中にはいれなかった。それまで毎日、片時も離れずに母と過ごしてきた幼いフローラは面白くなく、スチュワートに不満をもらす。「全然ピアノを弾かない時もあるのよ」というフローラの言葉に、スチュワートはエイダとベインズの関係に一抹の疑念を抱き、「次のレッスンはいつ?」とフローラにたずねるのだった。

翌日のピアノ・レッスンで、ベインズはエイダにピアノを返すと言いだす。スチュワートはピアノがベインズの家から運び出されているのを見て驚き、慌ててベインズに取引をホゴにするつもりか、と問い詰めますが、ベインズは「土地は君にあげる、あのピアノはただで奥さんに返すんだ」と言った。スチュワートはようやく納得し、家にピアノを入れることになった。

再び母に置き去りにされた娘のフローラはかんかんに怒って森を歩いているとスチュワートに出会う。スチュワートはフローラからベインズの家にエイダが行ったことを聞き、ベインズの家に向かう。そして、壁の隙間からのぞき、2人の関係を知ってしまう。彼はベインズの家の床下に潜り込み、全てを聞いてしまう
 翌日もベインズのところに向かおうとするエイダは待ち受けていたスチュワートに見つかり、捕まってしまう力づくで思い通りにしようとするスチュワートから逃げようとするエイダ。そこにフローラがエイダを呼びに来ることになる。

家に帰ったスチュワートは家のドアや窓を木材でくぎ打ち。ドアには外からかんぬきをかけて母子を家の中に閉じ込めて、外出できないようにしてしまう。真っ暗な部屋の中、夜中に起き出してピアノを弾き出すエイダ。「寝たままピアノを弾いているの」。そうフローラは起きてきたスチュワートに言うのだった。

 翌日、スチュワートの叔母がやってきて、ベインズが出て行くそうだとスチュワートに話す。そっと席をたち、ピアノを弾くエイダ。その曲は暗く、わびしげな調べだった。その夜、初めてエイダは夫の部屋に行き、夫のベッドに入る。しかし、スチュワートはエイダの心を感じ、「僕が嫌いなのか?」とたずねるのだった。

 翌朝、娘のフローラを抱きながら寝ているエイダに眩しい陽の光が差し込む。スチュワートは窓をふさいでいた角材を取りはらったのだった。「そのうち僕を好きになるさ」と言い残して出かけて行く夫を見送ったのち、エイダはベインズのメッセージが彫られたピアノの白鍵を取り外し、反対側の側面に"ベインズ 私の心はあなたのものよ、エイダ"と彫り込み、ハンカチにむ。
 エイダは家の周囲で遊んでいた娘のフローラにその包みを渡し、ベインズに持って行くようにと言いつける、フローラは嫌がったがエイダは強引に娘に言い付けるのだった。
 フローラはその包みを持って歩き出しますが、行った先はスチュワートのところ。スチュワートは包みを開け、慌てて山を降りてエイダのところへ駆けつけてきた。
斧を振りかざし、エイダに怒りをあらわにするスチュワート。ついには妻の指を斧で落としてしまう。そして、その落としたエイダの指を白鍵のかわりにエイダのハンカチに包み、フローラに握らせてベインズのもとに届けるように言いつけるのだった。
 フローラは泣きながらベインズの家まで走っていった。血のにじんだハンカチをベインズに渡し、声をあげて泣くフローラ。ベインズは「やつの頭をかち割ってやる」と怒りをあらわにするが、フローラは「ママの指が落とされるわ」といって泣き叫ぶのだった。
その夜、フローラとベインズが並んで寝ているところにスチュワートがやってきた。そして、「エイダと2人で去って行け」と告げるのだった。

翌朝、出発することになったエイダとフローラ、そしてベインズは再びあの海岸にやってた。ベインズはエイダのピアノを船に積もうとするが、船は原住民のカヌー。ピアノの重さは命取りになると原住民の男に警告されるが、ベインズは頑としてきかず、ピアノが積み込まれる。

 出航した一行は穏やかな航海を続けるが、エイダがピアノを海へ捨ててほしいとメモを書いてベインズに伝えた。ベインズは考え直せとエイダに言うが、彼女の決心は変わらなかった。木箱に入れられたピアノは海に投げ捨てられた。そのとき、ピアノを結びつけてあったロープがエイダの足にからまり、足を取られたエイダも海に沈んでしまう。青い海、沈んでいく木箱。ゆらゆらと漂いながら沈んでいくエイダ。このまま、海の底へと行ってしまいそうになったそのとき、エイダは足のロープをほどき、海面に浮上してきました。船の男たちにより船上に引き上げられたエイダは死んだかのような様子で倒れたまま

 エイダは今、ニュージーランドの北の町でピアノのレッスンをしながら、ベインズとともに幸せに暮らしている。そして、夜、眠るときには海に沈んだピアノとその上に浮かぶ自分の姿を思い浮かべるという。

という内容です。ピアノレッスンというと マイケル・ナイマン作曲の The Heart Asks Pleasure  楽しみを願う心 が有名ですよね。ピアノレッスンのテーマ曲です。

よく、現代音楽集に載っていたりもします。機会があれば、聞いていただければ幸いです。